アドラー心理学からわかる性格を変える方法。




あなたは自分の性格を変えたいと思ったことはないだろうか。

誰しも生きていれば自分に嫌気が差し、性格を変えたいと思ったことが一度はあるはずだ。一般的には、人の性格はそう簡単には変わらないと言われており、「バカは死ぬまで治らない」という言葉のとおり、人の性格は死ぬまで変わることはないと思っている人も多い。

 

しかし、「嫌われる勇気」などの本で近年注目されているアドラー心理学では、「性格は死ぬ1日前まで変えることができる」といわれている。

アドラー心理学では、性格のことを世界観と捉えており、アドラーいわく、「性格を変えられないもの」だと思っているからこそ変えられないのであり、性格を「自分が持っている世界観の1つ」だと考えることで簡単に変えられるという。

 

つまり、今自分が持っているネガティブな世界観を捨て、別な世界観を手にすることで性格は変えられると述べているのだ。

ここでは、アドラー心理学の知恵を拝借し、性格を変える方法についてまとめていく。



性格は死ぬ1日前まで変えられる?

さきほども述べたように、アドラー心理学の創始者であるアルフレッド・アドラーは、「性格は死ぬ1日前まで変えることができる」と述べている。

アドラーは心理学の三大巨頭の一人であり、フロイトとユングに並ぶ20世紀最大の心理学者といっても間違いではないだろう。ちなみに、アドラーはフロイトとは意見の相違があって決別してしまい、現在ではアドラーとフロイトは対立的な立場だと解釈されていることが多い。

 

話を戻し、アドラーは「性格は簡単に変えられる」と述べているが、実際、多くの人は「性格は簡単には変わらない」と思っている。

現に、自分の性格に嫌気が差し、何度も何度も性格を変えようと思っても結局は変えられなかったという人も多く、実際に自分の人間関係を通じて、あらためて「人は変わらない」という経験をしたことがある人も多いはずだ。

 

そうした人にとっては、アドラーが述べている「性格は死ぬ1日前まで変えられる」という言葉はただの綺麗事であり、現実には応用できない机上の空論のように思えるだろう。

だが、アドラーはただ「性格は変えられる」と述べているだけでなく、性格を変えるための具体的な方法もしっかりと提示している。それが冒頭で述べた、「性格=世界観」という考え方である。

 

性格=世界観

アドラー心理学が述べている「性格は簡単に変えられる」というのは、性格を世界観の1つと捉えることを骨子としている。

つまり、「性格を変える=今の世界観を捨て、新しい世界観を手にする」ということだ。

 

しかし、これはまさに言うは易し行うは難しである。

世の中には理論的には可能だと思われていることであっても、いざ実践するとなると、理論では考えられなかった出来事が起こることが多い。

世界観を置き換えることも、食べ物を置き換えるように簡単にはいかず、「明日から世界観を置き換えよう!」と思ってもできない人のほうが圧倒的に多いだろう。

 

心理学的に可能であるといっても、実際に現実の人間ができないのであれば、それは不可能な理論だといっても過言ではない。

アドラー心理学が言うように、「世界観を置き換えれば性格が変わる」とわかっていたとしても、人間の心理を超えた感覚的な部分を考慮すると、そう簡単には実践できないのが事実である。

 

性格を変えるには「方法」が大事

何度も言うが、アドラー心理学は「世界観を置き換えれば性格を変えられる」と述べている。だが、多くの人は「世界観を置き換えるのも簡単ではない。ゆえに性格も簡単には変えられない」と考えているだろう。

しかし、だからといって「人間の性格は変えられない」と答えを出してしまうのは早計である。

 

もし本当に性格は変えられないのであれば、生まれてから死ぬまで人間はずっと同じ性格のまま生きていくことになってしまう。だが、現実には自分を変えることに奮起し、実際に性格を変えられた人がいるのも事実である。

小学校の同級生と大人になって再会した時、その性格の変化に驚いたことがある人もいるだろう。それはつまり、すべての人に共通する性格を変える方法というものが存在しないだけであり、それぞれの人に適した性格を変える方法は存在しているということだ。

 

どんな人であっても、自分に合った性格を変える方法を見つけることができれば、アドラーが言うように死ぬ1日前まで性格を変えることができるのである。

つまり、アドラー的にいえば「自分に適した方法で世界観を置き換える」ということだ。世界観を置き換える方法やきっかけは人それぞれ異なっているため、自分に合った方法を見つけることが何よりも重要である。



誰でも実践できる性格を変える方法

性格を変えるためには、アドラー心理学が言うように世界観を置き換えることが大事だとすれば、求められるのは「世界観を置き換える方法」である。

世界観を置き換える方法さえ知ることができれば、結果的に性格を変えることへとつながっていく。さきほども述べたように、重要なのは「自分に適した方法」で世界観を置き換えることなのだ。

 

では、一体どうすれば自分に適した世界観を置き換える方法がわかるのだろうか。実際、世界観を置き換えるには「きっかけ」が必要であり、きっかけは人それぞれ異なっている。そのため、「自分はどういうものに感化されるのか」を考えることが大事だともいえる。

つまり、「性格を変える=世界観を置き換える=きっかけを見つける」という論理だ。

 

ここからは、「誰でも実践できる性格を変える方法」と題し、性格を変える「きっかけ」についていくつか紹介していく。性格を変えたいと思っている人は、ぜひ参考にしていただきたい。

 

本から学ぶ

性格を変えるきっかけとして、本を読むことがきっかけとなった人も多いだろう。

実際、本は性格を変えるためにはもってこいの方法であり、アドラー心理学を理解するためにも本を読むことは必須である。SNSなどで誰かがドヤ顔で披露している知識は間違いばかりであり、物事を理解するためには本を読まなければならないのが事実だ。

 

近年、読書をする人の割合がどんどん減っているといわれており、本を読むのは意識が高い人ばかりだと思われている。しかし、本の中にはあなたの悩みを解決する方法が存分に詰っており、性格を変えるためのきっかけ、世界観を置き換えるきっかけもたくさん詰っている。

その中でもおすすめのジャンルが、言うまでもなく「心理学」であり、アドラーやフロイト、ユングといった心理学者の本の中には性格を変える方法以外にも、感情のコントロールや欲求・欲望との向き合い方などの知識が眠っている。

 

性格を変えたいときは、できるだけ多くの知識をインプットするのが正解であり、世界観を置き変えるきっかけは情報の量に比例して多くなっていくものである。

 

エンタメから学ぶ

性格を変える方法の二つ目は「エンタメから学ぶ」である。

これは対象が本からエンタメに変わったものであり、本を読むことが苦手な人に適している方法だ。具体的には、音楽や映画、バラエティやドキュメンタリーといったものを活用し、そこから性格を変えるきっかけを得るというものである。

 

エンタメの分野は近年ますます勢いが増しており、YouTubeなどの動画から刺激を受けて人生が変わったという人も少なくないだろう。

SNS上にはインフルエンサーといった人たちも続々生まれつつあり、そうした人たちの生き方や考え方から影響を受け、実際に自分の生き方や考え方が変わる人もいる。

 

こうしたエンタメの分野から学べることの中には、本から学べること以上のこともたくさん詰っており、本は著者が綴った文字からきっかけを見つけるものだが、エンタメの場合は、画面越しとはいえ直接的なコミュニケーションから性格を変えるきっかけを見つけるものである。

アーティストが歌う歌詞や心打たれる映画のストーリー、好きな芸能人の考え方や尊敬する人の生き方、そうした自分の目や耳で感じたことが、自分の性格を変えるきっかけになることも少なくないのだ。

 

本と同様、性格を変えたいときには、エンタメの分野からたくさんの刺激を受けることが大切なのである。

 

人間関係から学ぶ

性格を変える方法の三つ目は「人間関係」である。

これもまたありきたりな言葉のように聞こえるが、実際、人間関係よりも刺激的なものは人生にあまり多くはない。人との出会いによって性格だけでなく、価値観や幸福感といった部分が変わったという人もいるだろう。

 

だが、現代では人間関係に疲弊して疲れている人が多いのも事実だ。SNSは人と人との距離を縮めることでコミュニケーションを容易にしたが、その近すぎる人間関係に嫌気が差している人が多いである。

友達や恋人から連絡を催促されたり、「返信しなければならない」といった圧力が、逆にメンタルを追い込んでしまうことも多いのだ。しかし、だからといって人間関係が無意味なわけではない。

 

人間関係は自分を変えるきっかけ、性格を変えるきっかけ、世界観を変えるきっかけとなるのだ。大事なのは、自分にとって有益となる出会いを求めることであり、自分を成長させてくれる人と積極的に関係を持つことである。

損得勘定ばかりが人間関係の本質ではないが、何かきっかけを探していたり、性格を変えたいのであれば、人との出会いを特に大切にするのがおすすめだ。

 

自分から学ぶ

性格を変える方法の最後は、「自分から学ぶ」である。

実際、性格を変えたいのが自分である限り、最終的には自分自身から性格を変えるきっかけを学ぶ必要がある。これは主観ではなく客観的な視点から自分自身を観察しなければならず、自分の中にあるものを生かし、性格を変えるという方法である。

 

さきほどまでの、本・エンタメ・人間関係でインプットしたものすべては、最終的には自分の中で結びつけることにより開花するものである。

いわば、インプットというのはきっかけを生み出すための種まきであり、自分自身と向き合うことは種に水を与えることである。自分と向き合えば向き合うほど、さまざまなものから仕入れた情報や感情といったものが開花し、自分自身を変えきっかけとなるのだ。

 

性格を変えたいのであれば、ネットの胡散臭いコラムニストの言うことを盲目的に信じるのではなく、しっかりと自分自身と向き合い、性格を変えるきっかけを見つけることが大切である。

 

【まとめ】アドラー心理学で性格を変える

ここではアドラー心理学を生かしながら、性格を変える方法についてまとめてきた。

性格が小さい頃と比べて変わったという人の中には、人との出会いがきっかけで変わった人もいるだろうし、本を読むことがきっかけになった人もいるだろう。

音楽の歌詞や映画のストーリー、漫画のキャラクターなどに影響を受けて性格が変わる人もいるだろうし、愛や失恋が原因となることもあり、他人の死によって変わる人もいる。

 

人によって性格が変わる原因や理由、きっかけや影響は異なっている。感性が人の数だけ存在している限り、性格を変える方法も同じだけ存在しているのだ。

アドラー心理学は、世界観さえ置き換えれば性格は簡単に変えられると述べているが、性格を変えるために私たちがしなければならないのは、今の自分の性格をしっかりと理解し、自分の手で自分に適した性格を変える方法を見つけることである。

 

今現在、自分の性格に嫌気が差している人、性格を変えたいと思っている人は、ここでの情報を参考にしてぜひ性格を変えることに挑戦してみてほしい。

おしまい。








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