【欲求に打ち勝つ】人生を惑わす欲求をコントロールする方法。




世の中には人生を惑わすものが数多く存在している。多くの人たちは平凡で平和で穏やかな一日を望んでいるだろうが、一日がなにも起こらず穏やかなまま終わることはとても少ない。

毎日なにかしらの思い通りにいかないことが起こり、予想外の出来事が自分の身に降りかかり、人は良くも悪くも突拍子もない出来事に振り回されながら生きている。

 

人生はいいことがあれば悪いこともある。すべてがうまくいくかのように感じる日があれば、何事もうまくいかないかのように感じる日もある。私たちの人生はとても不安定にできており、将来を予測することは誰にもできないだろう。

しかし、将来を予測することは誰にもできなくても、人生を惑わすものから自分を遠ざけることはできる。

 

私たちの人生を惑わす代表的なものとして「欲求」「欲望」がよく知られている。そしてその中でも、「お金」「食べ物」「恋愛」「睡眠」は人生や心を惑わす最たるものである。ここでは欲求に打ち勝ち、欲求をコントロールする方法についてまとめていく。

 


お金への欲求

人生においてお金が大事であることは誰もが納得できるだろう。お金がなければ明日の生活され保証されず、人間のもっとも基本的な欲求である衣食住を満たすこともできない。そうなれば多くの人が生きることをつらく感じ、人生もつまらないものとなってしまうだろう。

たまに「お金なんて必要ない」と綺麗ごとを言う人もいるが、お金はなくて困ることはあるがたくさんあっても困ることはあまりない。一時的に不安を解消する役割も果たしてもくれるだろうし、たくさんお金を稼ぐこと自体は悪いことではない。

 

しかし、お金は人生で大事ではあるが、お金ばかり求めていればいいというわけではない。多くの人はお金を人生で必要不可欠なものと思い込んでいるが、その思い込みが強すぎるがために、お金がもたらす副作用も増大させてしまっている。

ダニエル・カーネマンは著書「ファスト&スロー」において、「プロスペクト理論」と「損失回避性」という概念で人間の心理的な傾向について解説している。

 

簡単に言うと、人は自分の損失をできる限り回避する傾向を持っているため、お金への欲求が強すぎることで、お金を失いたくないからと人生で行動を起こすことを躊躇いがちになるのである。

お金を失いたくないという気持ちが、お金への依存心を生み出し、人を拝金主義者に変えてしまうのだ。現代人は昔の人よりも将来への不安が大きいため、お金への欲求が非常に強いといえるだろう。

 

食べ物への欲求

人生を惑わす欲求には、お金のほかにも食べ物がある。食べ物はお金以上に生きるために不可欠なものだが、食べ物への欲求も現代人はかなり暴走させてしまっており、食べ過ぎや暴飲暴食なども日常茶飯事となっている。

お腹が減ればなにか食べたくなるのは人間に備わっている生理的な欲求であり、一週間から二週間程度なにも食べずにいれば栄養失調でコロっと死んでしまうだろう。

 

食欲というのは、人間に備わっている欲求の中でももっとも最下層に位置する生理的欲求に属し、人間はこの生理的欲求を満たすことができなければ次の層の欲求が湧いてこないといわれている。これは「マズローの欲求5段解説」というものだ。

 

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引用:マズローの欲求5段階説│カイゼンベース

 

お腹が減ったときの自分の行動を振り返ってみると、食欲が人間に与える影響の大きさがわかるだろう。ダイエットで2~3日の間ペットのような食事しか口にしていないような状態で、目の前にA5ランクのステーキが盛られた料理を目にしたときのことを考えてみればいい。

食べ物を口にしていない時間が長ければ長いほど、食欲に抵抗することは一層難しくなり、我慢できずにタガが外れた場合には我を忘れたように肉を貪りだす。

 

私たちの日常生活は食欲に振り回されているといっても過言ではなく、まず第一にお腹を満たすことができなければ何も行動を起こすことができないのだ。まさに「腹が減っては戦ができぬ」ということわざのとおりである。

そのため、食べ物の欲求をコントロールすることは、人生を充実させるためには必須だといえるだろう。

 

恋愛への欲求

人生を惑わす欲求の三つ目は恋愛だが、多くの人は恋愛こそ人生の醍醐味だと思っているだろう。仕事をしてお金を稼ぎ、最愛のパートナーと出会い結婚し、子どもを育てながら毎日家族とともに助け合いながら生きていく。

これこそ、多くの人が夢見る現代のライフプラン(人生計画)というものだ。しかし、現実はそう甘くないことはみなさんもすでに薄々感じているのではないだろうか。

 

実際に、現実では非常にたくさんのカップルが永遠の愛を誓い合って婚姻届に判を押すが、今では3組に1組が離婚するといわれている。近年は多少離婚率が下がってはきているものの、永遠の愛を誓った三分の一の愛はニセモノだったという残念な結果になっているのが現実だ。

しかし、恋愛問題の核心は結婚にあるわけではない。恋愛への欲求が人生を惑わすのは、恋愛を目の前にしたときの人間のバカさ加減のほうなのだ。

 

このことについて、メンタリストのDAIGOは以下のように述べている。

「人間は恋をすると、麻薬を摂取した状態と同様、脳のあらゆる箇所で異常が起こり、知能がチンパンジー並になり、20分先の事くらいまでしか考えられなくなる」

人は恋愛に夢中になると、普段しない行動でもいとも簡単にしてしまう。みなさんも好きな人からデートに誘われれば、明日どんなに仕事が早くともホイホイ遊びに行ってしまうのではないだろうか。

あるいは、好きな人の前で取った行動を後になって後悔したことがあったりするのではないだろうか。

 

「恋は盲目」とはよく言うが、その盲目が恋愛だけでなく日常生活にまで影響を与えてしまうと、人生での大事な選択や決断を間違ってしまうかもしれない。人を恋愛へと駆り立てるのは「性欲」が源泉となっているが、性欲も強すぎることで人生を破滅させかねないことは誰もが感じていることだろう。

 

睡眠への欲求

おそらく、「寝ること」が嫌いな人は現代人の中にはほとんどいないだろう。普段忙しく仕事をしていればいるほど、休日にゆっくりと寝られることに多くの幸せを感じるはずだ。

毎日アラームとともに嫌々ながら目を覚まし、できることならこのまま一日中寝ていたいと思いながらも、どうにかこうにか布団から這い出て学校や仕事へと向かっていく。ザッと見積もって日本人の8割前後はそうした生活を送っているだろう。

 

朝が得意な人でもない限りは、とにかく朝起きることが嫌で嫌で仕方なく苦痛に感じてしまう。これは睡眠欲が人間の三大欲求として認識されていることを思えば、当然のことでもある。

三大欲求は人間にとってとにかく強力であり、さきほど述べた食べ物への欲求である「食欲」、恋愛への欲求である「性欲」も睡眠欲と並ぶ人間に不可欠なものである。

 

基本的に、三大欲求はどんなことをしてもなくすことはできない。というのも、三大欲求がなければ人間は死んでしまうからだ。性欲に関しては、セックスしなければ死んでしまうわけではないが、人間が生きるそもそもの目的が「子孫を残すこと」だと遺伝子でプログラムされているとすれば、性欲も人間にとってなくてはならない欲求だといえるだろう。

一般的に人間の睡眠時間は7時間~8時間前後がベストだといわれており、睡眠時間が短ければ短いほど心身的につらくなってくる。しかし、だからといって何時間もたくさん睡眠をとればいいというわけでもなく、一説によると睡眠時間も10時間以上になれば逆に死亡率や病気のリスクなどが上昇するという。

 

睡眠は人間にとって非常に大切なものだが、睡眠欲もしっかりと自分でコントロールしなければ人生がめちゃくちゃになってしまうこともあるのだ。

 


欲求に打ち勝ちコントロールする方法

ここまで、人の人生を惑わす代表的な欲求である「お金」「食欲」「恋愛」「睡眠」の4つについて述べてきたが、この4つの欲求が人生や心を惑わすからといって、すべて排除すればいいわけではない。

お金のない人生はお金がある人生よりも生きづらいのは確かであり、食欲を満たすことができない人生も楽しみがなにもない毎日になってしまう。

 

恋愛にしても同様であり、「恋愛なんて意味がない」と自分の人生から恋愛を一切を排除してしまうと、人間の三大欲求である性欲も否定することになってしまい、これもまた人生をつまらなくさせてしまう。睡眠に関しても同様である。

人生という観点からみて、お金・食欲・恋愛・睡眠の4つはどれも私たちの人生には欠かすことのできないものであり、人間味を感じさせるものである。しかし、だからこそ節度を持って、自分の中の欲求に打ち勝ちコントロールしなければならないのだ。

 

欲求に打ち勝つには、一時的な感情に振り回されることなく、長期的な視点と幅広い視点を持つことが大切である。お金への欲求は、人生はお金がすべてではないと知ることができれば、お金をたくさん稼ぐことに対してそれほど魅力を感じず、もっと自分の時間や大切な人と過ごす時間を確保しようと思うようになる。

仕事とお金を稼ぐだけの人生は無味乾燥したものであり、人生はお金では買えないもので溢れているのだ。

 

食べ物への欲求に関しては、食べることの本質について向き合い、人間の食欲がどうして湧くのか、あるいは、食欲を抑える方法を知ることで対処することができる。

食欲は基本的に精神を安定させるものとして湧いており、当然のこととして栄養が足りなくなっているから食欲が強くなる。しかし、現代では不必要に食欲を満たしていることが多く、栄養のないものばかり食べて無駄に体を壊しているともいえる。普段から食べるものに気を使い、カロリーではなく栄養に目を向けて食べるようにすれば、抑えられないほどの食欲を感じることはなくなるだろう。

 

恋愛への欲求は、恋愛が時に自分の人生を破壊してしまう依存をもたらすことを理解すれば、恋愛ばかりにとらわれることなく、人生をもっと広い視点から眺めることができる。睡眠に関しては、寝る時間と起きる時間を乱さず、毎日同じ時間に起き、同じ時間に寝るように習慣づければ、自然と睡眠をコントロールできるようになるだろう。

 

「お金」「食欲」「恋愛」「睡眠」、これら4つの欲求をコントロールすることができれば、あなたの人生は大きく変わり、本当の意味で自分の人生を生きている感覚を得られるはずだ。

 

おしまい。








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